2016.06.20 コラム&レポート
「産前産後の体の変化について②」〜もこぼっくす保健室〜
前回は、骨盤は開かない!!骨盤が前に傾くという姿勢がキーポイントになるというお話でした。
今回はその姿勢のチェック方法や姿勢による影響をお話していきたいと思います。
では、姿勢をチェックしてみましょう。
①かかとと頭を壁につけて立ちます。
② 腰へ手がどのように入るかをチェックしてみてください。
いかがでしたか?
腰にこぶしが入るようなら、骨盤前傾(反り腰)です。
今は特に体の不調を感じていなくても、ずっとこの状態でいると、骨盤周囲の筋力が低下して疲れやすい、負担がかかりやすい筋肉になり、痛みを感じるようになることもあります。
また、体型が戻らない、むくみやすい、冷えなどの症状が出てくるかもしれません。
<筋力が低下することによっておこる症状>
① 筋肉が疲労しやすい⇒痛み
② 代謝が下がる⇒脂肪の蓄積、体型が戻らない
③ 血液の流れが滞る ⇒むくみ、冷え
① の痛みの出やすいのは、肩、腰、恥骨、お尻、膝が主な部位です。
産後も赤ちゃんを抱っこする機会が多いママは、反り腰の状態が定着してしまう可能性があります。
そうなると、上記のようなトラブルにつながることもあります。
また、姿勢の問題だけではなく、ホルモンや出産の影響で骨盤底筋群も弱くなっています。
骨盤底筋群の低下は、臓器脱や尿モレなどのリスクが高まります。
このように、産後のママの体は、妊娠、出産の影響、産後の姿勢や過ごし方など様々な状況によるため一人ひとり悩みも違います。
そして、次の妊娠、出産にも、さらには更年期にも影響してきます。
忙しい子育て中のママは自分のことが後回しになりがちです。
毎日少しずつでいいので、カラダを整えるためにストレッチやエクササイズをしたり、姿勢をチェックするなど生活の中に取り入れていきましょう。
といっても、一人では何をどう初めていいのかわからない。
結果はすぐに出ないので続かない。
私もそうなんです(-_-;)
肩こりだし、猫背だし、反り腰だし、冷え症だし、むくみやすいし…。
1人目、2人目、3人目と経過するごとにトラブルも増え、体力も低下し疲れやすくなっていました。
一番元気でないといけないのに…と悲しくなりました。
カラダを整えることを改めて勉強しなおして、自分を顧みるようになって、一番によくなったのは腰痛でした。
まだまだ抱っこしてとせがむ末っ子の体重は約13キロですが、姿勢を意識することで改善されてきました。
もっと早く気づいて行動に移せていたら!!と思うことばかりです。
一緒にはじめませんか? 続けませんか?
ママが赤ちゃんと家族の方と、元気で楽しく過ごせますように。
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講師プロフィール
出張 助産院emi
助産師 田中恵美子
大学病院の産科、NICUや市内のクリニックで助産師として勤務。
分娩介助や新生児の看護、母乳育児支援、保健指導などに携わる。
1女2男の3児の母となり、産前産後ケアの大切さを改めて実感。
少しでもママに楽をしてほしい、ゆっくり時間をとってお話を聴きたいとの思いから、出張型の助産院emiを開業。
母乳育児相談やママのカラダを整えるお手伝いだけでなく、松山市のコミセンこども館で「赤ちゃんこえ浴」のスタッフもしています。
所在地 ※出張可能エリア 松山市、東温市、伊予市、松前町、砥部方面TEL 080-2979-3798
営業時間 10:00 ~ 14:30
定休日 土・日・祝日・年末年始(詳細はブログをご確認ください。)
駐車場 なし
ブログ
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