2015.12.09 コラム&レポート
『寒い季節にも大切な運動あそび!!』

寒い季節、子ども達は外でめいっぱい体を動かして遊んでいますか?
「子どもは風の子、大人は火の子」のことわざにもあるように子ども達は、寒さなんて なんのその!
でも大人は、外に出ると思うとついつい腰が重くなりがちですよね。
気がつくと子どもに十分な外あそびをさせてあげられていないという方は多いのではないでしょうか??
しかし、寒い季節にも〝外でめいっぱい遊ぶ”ことが大切なのです!!
『体温異常児』という言葉を聞いたことがありますか?
昔に比べ園では・・・
遊ばずにじっとしている子
集中力や落ち着きがない子
すぐにカッーとなってしまう子など
園での活動にスムーズに参加できない、気になる子どもたちの姿が多くみられるようになりました。
そんな中、日本幼児体育学会会長・早稲田大学 前橋明先生の研究で、保育園の5歳児の登園時の体温を測ったところ、36度未満の低体温、37度以上の高体温の体温異常がみられる子ども(体温異常児)が3割ほどいたそうです。
その子どもたちに朝の積極的な運動を継続してうながしたところ、体温異常の子ども達は、だんだん減っていったと報告されています。
体温異常の主な原因は、冷暖房などの快適さから、自律神経機能(自動的に体温調節をする力)の低下や遅寝遅起きなどといった生活リズムが崩れていることにあると言われています。
つまり、十分な運動が自律神経機能の向上や生活リズムを改善するポイントとなったのです。
◆自律神経機能の向上
十分な運動 → 体温を上げるための発熱・上がり過ぎないための発汗 → 体温調節機能(自律神経機能)の向上
◆生活リズム改善
十分な運動 → お腹がへり、夕御飯をたくさん食べる → 疲れて早く寝る → 早く起きて朝ごはんをしっかり食べる → 元気に活動できる
早寝早起きの子どもは、体力だけでなく学力も高いと言われわれています。
子ども達が毎日をいきいきと過ごすために、子ども達の輝く将来のために私たち大人ができること・・・
寒い季節だからと言って家に閉じこもるのではなく、子どもたちを外へ連れ出して親子でめいっぱい体を動かす運動あそび楽しんでください!!
【文献】
日本幼児体育学会 (2009) 『幼児体育』 大学教育出版
*********************
::::::プロフィール::::::::
SportsInterface(スポーツインターフェイス)
運動ASOBIコンサルタント
下﨑 将一 Shoichi Shimozaki
■愛媛県大洲市出身
■鹿児島大学、ワーキングホリデー(オーロラガイドinカナダ)
■東京へ上京し、幼児体育・小学校体育の世界へ過去、4000人以上(100施設以上)の子ども達(1歳半~13歳)を指導。
1000人以上の保育士・体育講師を対象に会社内研修の講師を担当。
2010年には、小学校非常勤講師を務める傍ら総合型地域スポーツクラブに関わり、文科省「スポーツコミュニティー形成促進事業」の事務局兼、体育コーディネータ-を務め、スポーツコーディネータ-養成講座の講師も同時に務めた経験を持つ。
2014年よりSportsInterface『スポーツ*ASOBIスクール』を地元愛媛にて創業。
2015年愛媛県教育委員会主催の愛媛県幼稚園等新規採用教員研修の実技講師を務めた。
≪資格≫
●小学校教諭一種免許・中高等学校教諭一種免許(保健体育)
●日本幼児体育学会認定 幼児体育指導員(専門)
●日本体育協会公認 ジュニアスポーツ指導員、スポーツリーダー、アシスタントマネジャ
●日本トップリーグ連携機構公認 ボールで遊ぼうマイスター
SportsInterface(スポーツインターフェイス)
乳幼児・学童期専門 運動スクール~遊びから始めるスポーツとの出会い~
◎もこぼっくすページ↓↓↓
https://mocobox.jp/detail/index/2482
誰もがライフステージにあったスポーツ(運動あそび)を生涯にわたって楽しむ社会を目指します。
Tel:089-996-6601
Mail:shimozaki.m@sportsinterface.jp
HP:http://sportsinterface.jp
持田教室 (愛媛県松山市北持田町139-2 愛媛県生活文化センター2F)
緑町教室 (愛媛県松山市緑町1-2-1 和光会館1F ※旧和光幼稚園)
過去のコラム記事
2015年11月25日
『抗生剤の使用について』
2015年11月12日
『解熱剤の使い時について』
2015年10月15日
『乳児湿疹』続編
2015年10月7日
『乳児湿疹』
2015年8月26日
『産後ダイエットのコツ、教えます』