2017.11.15 コラム&レポート
冷えと食ときどき小児はり
こんにちは鍼灸ここわの古谷です。
だんだんと朝晩の冷え込みもきつくなってきて寒くなってきましたね。
冷え性の方も多いのではないかと思います。
今回は冷えと食事について少しお話します。
甘いものは好きですか?
ケーキやクッキーチョコ、ジュースなどには大量の砂糖が入っています。
実はこの砂糖が冷えの原因ともいわれています。
東洋医学では砂糖は「陰性の食べ物」に分類されます。
つまり体を冷やします。
ここわに来院される方も冷えを自覚していて、甘いものが好きだと言う人がたくさんいます。
いくらはりやお灸などの治療で体を温めても、毎日の食事が変わらなければ体質が変わるのには時間がかかってしまいます。
食という字は人+良いと書きます。
食事は人に良いことです。
今食べているものほんとによいもの食べていますか?
ここわでは理由をお話しした上で少しずつ砂糖の摂取量を減らしていくように指導しています。
陰性の食べ物が体を冷やすなら陽性の食べ物を摂ればいいのです。
先日若杉ばあちゃんこと若杉友子先生の講演に行ってきたのですが、そこで体を温めるには塩気を摂りなさいとのことでした。
塩って言っても食塩じゃだめです。
ちゃんとミネラルなどが含まれている良質のお塩です。
今貧血、冷え症、低体温、生理痛など症状を訴える女性が多いのは毎日口に入れているものが悪すぎるのよと声を荒げて言われてました。
スーパーやコンビニに行ったら添加物たっぷりのお菓子や甘いもののオンパレードですからね。
不妊で悩んでいる方にも同じことが言えます。
ここわに来る不妊で悩んでいる方に問診を行うとほとんどが朝食抜きかパンです。
昼ごはんはコンビニかパンで1日に一度も米を口にしない人もいます。
体が冷えている状態でいくら不妊治療などをしてもなかなかうまくいきません。
そこで冷えや不妊で悩んでいる方にここわでおすすめしているのが味噌汁中心に献立を考えてもらうことです。
そうするとパンや洋食が少なくなって和食が多くなりますからね。
体は毎日の食事からできています。
からだにいいもの食べて、適度な運動と睡眠で冷え知らずの体質に改善していきましょう。
ここわさんは鍼灸師やろ~という言葉が聞こえてきそうなので、最後にあまり知られていない小児はりについて書こうと思います。
こどもにはりなんて痛そうでかわいそうと思っている方もいると思いますが、小児鍼は刺しません。
皮膚を擦ったり、はりを転がして刺激を与えます。
左から ①ローラー鍼 ②集毛鍼 ③バチ鍼 と言います。
① は皮膚を転がして使います。
② は押さえると鍼の部分がバネで中に入り込むようになっているので痛くありません。少し強めの刺激を与えたい時などに使用します。家庭では爪楊枝を15~20本輪ゴムで束ねたもので代用できます。
③ はバチの先の部分で皮膚をこすって使います。家庭ではスプーンの丸みのところや硬貨などの曲線部分で簡単に代用することができます。
これやってみたら大人でも気持ちいいですよ。
こどもの場合夜泣きや疳の虫、夜尿症、風邪、便秘や下痢などにも使用します。
気持ち良くてウトウトしてしまったり、騒いでいた子がおとなしくなったりしますよ。
ちょっとのことですけど知っているとかなり役に立つ小児はりです。
小児はりいかがでしたでしょうか?
少しでも鍼灸のイメージが変わると嬉しく思います。
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講師プロフィール
古谷 奈菜子
1984年生まれ。
中学の頃に漠然と鍼灸師になろうと思い始め大学で鍼灸を学ぶ。
2005年にはり師・きゅう師の資格を取得。
さまざまな鍼灸院に勤務ののち2013年7月に鍼灸ここわオープン。
お客さま一人一人と向き合いながら鍼灸治療しています。
1対1なので安心して受けられます。
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■松山市湊町2-1-10-406
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