2017.09.15 コラム&レポート
「こども幸福度」世界一のオランダ【マインドフルネス】子育てに学ぶ
こんにちは。
松山市にあるヨガスタジオ『el viento YOGA(エルビエントヨガ)』代表の桂浦美紀です。
4歳の息子と2歳の娘の子育てをしながら、松山市内で、少人数制・女性専用のヨガクラスを開催しています。
さて、今回のテーマでもある【マインドフルネス】という言葉ですが、初めて聞く人の中には「何かアヤシそう・・・」と感じる人もいるかもしれません。
マインドフルネスは、現役世界ランキング1位のテニスプレイヤー「ジョコビッチ」など、多くのトップアスリートたちが積極的にトレーニングに取り入れていれていることで、世界から注目を浴びています。
最近では、Google、Intel、Facebook、appleなど、世界の先端企業でも社員研修に取り入れられていて、ビジネス分野にもマインドフルネスが広がっています。
マインドフルネスという状態は「今、ここ」に意識を集中させ、良い、悪いなどの価値判断を捨てて、あるがままを受け入れることです。
私たちは頭の中でいつもグルグルと考え事をしてしまいます。
その考え事の「不安・心配事・恐れ」の多くは、過去のことを思い返したり、未来のことを想像することで生まれてくるものがほとんどです。
過去への後悔や、未来への不安を頭の中で巡らせるのをやめて「今」を感じることは、精神的な安定や、幸福を感じやすくなることに繋がります。
マインドフルネスを実践していく上で、ヨガのポーズはとても役立ちます。
ヨガのポーズを気持ちよくじっくりと味わいながら、体のどこにどんな感覚があるか、体がどういう状態にあるか、気づきをもって呼吸を繰り返します。
そうすることで、頭の中をグルグルと巡る思考が静かにおさまります。
「今、ここ」に意識を集中しやすくなり、繰り返される心地よい呼吸は、脳が静かでリラックスした状態に導いてくれるのです。
じっと座ってマインドフルネスを実践するよりも、体を動かしながら行う方が実践しやすいのでヨガはとてもおすすめです。
いま、このようなマインドフルネスの考え方を子育てに取り入れようという動きが様々な国で起こっています。
先駆けとしてマインドフルな考えで子育てをする方法を取り入れていれたオランダでは、「こども幸福度」世界一となり、その実践方法などが注目を集めています。
今回はその一部をご紹介します。
繰り返しますが、マインドフルネスとは、瞬間瞬間「今、ここ」に気づくことです。
みなさんの子供との何気ない日常を思い返してみてください。
オムツを替える時に「さっきオムツを替えたばかりなのに・・」と頭の中で呟きながら義務的に替えていませんか。
いつかは成長してオムツからは離れてしまう赤ちゃんの、今だけのオムツの感触、赤ちゃんの肌の温もりと柔らかさに気づいていきます。
散歩をする時に、「また外にでかけるの?何時までには戻って夕飯の準備をしなきゃいけないのに・・」などと、頭の中でいろいろなことを巡らせながら子どもと歩いていませんか。
手を握る小さな手の柔らかさ、楽しそうにお話しする子供の声、キラキラと目を輝かせる子どもの視線の先に気づきます。
「この後はお風呂にいれて、何時には寝かしつけて・・」そんなことを頭の中で考えながら、自分の携帯電話の画面を眺めながら、子どもにごはんを食べさせていませんか。
目の前で大きな口をあけて一生懸命ごはんを口に運ぶ姿、愛しいこども一緒にいる時間に気づきます。
子育ては嵐のようです。
次から次に、思いもよらぬ波がやってきます。
だからこそ「心ここにあらず」で子どもと過ごすのではなく、今目の前にいる子どもに集中して「心を込めた時」を過ごしてみること。
それが物事に対して反射的に反応するのではなく、好奇心と思いやりをもって、穏やかな日々を過ごしていくことに繋がります。
みなさんの当たりまえの日常が
素晴らしい瞬間で満たされますように。
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講師プロフィール
el viento YOGA代表 桂浦美紀(カツウラミキ)
2児の母。
旅行会社退職後、JICA青年海外協力隊としてドミニカ共和国観光省に2年間勤務。
帰国後、愛媛県国際交流センターに勤務、出産を機に退職し、スペイン語教室el viento 開設。
妊娠中に体調を崩したことをきっかけにヨガを始め、身体の勉強をスタートする。
二人目出産後、「全米ヨガアライアンス200」習得、ヨガの指導者として活動を始め、el viento YOGA開設。
現在は、少人数制の女性専用ヨガクラスを定期的に開催する一方、マタニティヨガ・産後ヨガ・子連れヨガ・妊活ヨガのクラスなどを開催。
ママのリフレッシュを目的としたサルサダンス教室(子連れOK)も開催。
●スタジオ el viento YOGA(エルビエント ヨガ)
●所在地 松山市南梅本町
●ホームページ https://www.elviento-matsuyama.com/
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