2017.04.20 コラム&レポート
視点を変えてみること
我が子を他の子と比べてしまうシーンって、ありませんか。
個性の尊重、十人十色…。
「他の子と比べるべきではない」って分かっているのに、
どうしても比較してしまう―。
そんなお悩みを抱えている方って
結構いらっしゃるのではないでしょうか。
同じ月齢の子ども同士を比較し、
できること・できないことを比べることは実に簡単で、
お父さんやお母さんは、他の子どもと我が子をよく比べっこしています。
私自身も、子どもを育てるひとりの親として、
しばしば他の子どもと比べています。
ひょっとすると、優れた一面を発見できる
きっかけになるかもしれませんよね。
しかしながら、自分の子どもが他の子どもより
劣っているとどうでしょう。
不安や焦りを感じて、ストレスとなりませんか…?
さて、雨が降る(降っている)日を、
私たちはよく「悪いお天気」と言いますが、
雨は全ての人にとって悪いものだとは限りません。
猛暑が続いた後の雨は、
涼しさを感じる「良いお天気」になるかもしれませんし、
農家の方々にとっては、
待ちわびた恵みの雨かもしれません。
よって、気象予報士は雨が降る天気ことを
「悪いお天気」とは言わないのです。
転じて、比較そのものが誤っているというのではなく、
比較によって分かった良し悪しを表裏一体として捉えることが、
ストレスの解消につながるのではないでしょうか。
これを心理学では『Reframing(リフレーミング)』と言います。
「視点を変える」、「物事を見る枠組み(フレーム)を変えて、
別の枠組みで見直す(re-frame)」という意味があります。
目前の事柄についての良し悪しを決めるのは簡単ですが、特に育児については注意が必要で、
悪いと決めつけてしまえば、そのことばかりがどうしても気になってしまいがちです。
『事実そのものを無かったことにする』ことはできませんが、
物事の見方を変えて、肯定的な意味を見出し、良い側面に気がつくことができれば、
親子で成長の種へと変えることができるのではないでしょうか。
講師プロフィール
社会福祉法人松山市社会福祉事業団
松山市久枝児童館
児童厚生員
黒田 泰士(くろだ たいし)
松山大学経営学部経営学科卒業後、
社会福祉法人松山市社会福祉事業団に入所。
松山市中央児童センター、
松山市南部児童センターでの勤務を経て、
現在、松山市久枝児童館にて勤務。
(保育士・児童厚生1級指導員)
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