2016.09.15 コラム&レポート
おせっかいのススメ
昭和期には数多く生息していた、悪いことをしている子どもを見つけては怒鳴るけど普段は面白い近所のオヤジや、何かと近所の奥様方に世話を焼きたがるオバサン。
平成も28年が過ぎようとしている今、そんなオヤジやオバサン達は最早絶滅危惧種になろうとしており、サザエさんの中くらいでしか見られなくなりました。
近所の子どもを怒鳴ろうものなら不審者扱い、世話を焼こうとすると「ウザい」と言われ…。
「おせっかい」=「ウザい」というような風潮が蔓延し、隣近所や友達、親戚など現代の人間関係はどんどん希薄化してきているように感じられます。
そんな時代に逆行するようですが、私はこんな時代だからこそ「おせっかいのススメ」を提唱したいと思います。
子育てに悩み、誰にも悩みを打ち明けられず、思い詰めて我が子に手をかけてしまう母親。
いじめに悩み、自ら命を絶ってしまう子ども。
こんな痛ましいケースが毎日のようにテレビや新聞等で報道されています。
思い詰めた表情をした母親に「どうしたん?大丈夫?私が子育てしたときもこうやったけど、どうにかなったけん大丈夫よ!」と一声掛けてくれる近所のオバサン。
暗い表情をして歩いている近所の子どもに「学校で何かあったんか?おっちゃんに言うてみい!」と一声掛けてくれる近所のオヤジ。
そんなおせっかいを焼いてくれる人が近所にいたら、救われる命があるのではないかと思うのです。
『情けは人の為ならず』私の大好きな諺の一つです。
「情けをかけてもかえってその人のためにならないからしない方がいい」としばしば誤用されますが、本来「かけた情けは巡り巡って自分に返ってくるから、すすんで人を助けなさい」といった意味の言葉です。
人のため、自分のため、みんながもう少しおせっかいになれば、今の日本の子育てももっと楽になると思います。
一緒に近所のおせっかいオヤジ・オバサンになりましょう!
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講師プロフィール
松山市畑寺児童館 清水 義郎
社会福祉法人 松山市社会福祉事業団 職員
保育士・社会福祉士
愛媛県国公立幼稚園・こども園PTA連合会会長、松山市立石井幼稚園おやじの会会長
松山市立ひまわり園(現 松山市児童発達支援センターひまわり園)、
松山市中央児童センター、松山市久枝児童館での勤務を経て、現在松山市畑寺児童館にて勤務。
3人の男子(幼稚園年長、3歳、0歳)の子育て真っ只中です!
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